沖縄市民の選んだ道・・・2 選挙完結編
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今回は、以前 【(出来たら)また後に詳細は・・・。】 といっていた記事が出来上りましたのでアップする事とします。
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「2050票差」 が
物語るもの。。。
今回の沖縄市選挙、
(沖縄市は13万市民を抱え、沖縄の中では一大市である)
有権者数 94405人。
投票総数 55800票。
内不在者投票 4677人。(全有権者の約5%)
投票率 約59%(前回を1.84ポイント上回る)
【結果】
革新系無所属新人の東門美津子氏(63)=社民、社大、共産、民主、自由連合推薦=(前衆院議員)
28709票。
保守系無所属新人の桑江朝千夫氏(50)=自民、公明推薦=(前市議)
26659票。
2050票差 で、
東門美津子氏
当選。
結果として、「県内初の女性市長」が誕生した!!
単純データからすると、
投票率は悪かった。(やはり市民はあまり関心が無いのか?では、何故関心がないのか?)
接戦であった。(東門氏を応援するのはわかるが、桑江氏を押した人は何に引かれたのであろうか?リアルな当事者の意見を聞いてみたいところである)
今回の沖縄市長選は、
先日の名護市と政府の合意もあったのでもっと沖縄市民の怒りと共に投票率もあがり盛り上がるかと思ったが淡々と結果がでた感がある。
何が良いとかでなく、今のままでのでは駄目な事が解っているので他の変化を望んでそれに希望を持ちたいという人が今までの保守派支持数より増えた。ということであろう。
沖縄初の女性市長と言うのも大きなポイントであった。
今回東門氏は、
推薦した社民、社大、共産、民主、自由連合の五政党に加え
労組、女性グループなどを取込み選挙に勝つに至った。
大田県知事の時代の副知事であり圧倒的な知名度があったのも大きい要因である。
(1994-98年に大田県政で副知事、2000-05年まで衆院議員を2期務める)
桑江氏は、
自民、公明の県政与党が経済界などの組織力をフル稼働し、知名度のある国会議員を応援に大量投入する事で票集めを図ったが効果は無かった。
(ハッキリと市政を打ち出したあの選挙の戦い方は良いと思えた。)
当選後の東門美津子氏の話
・市民との対話を第一に、市活性化委員会を設置し、議論して沖縄市を元気にしていきたい。
・高い失業率と空き店舗対策で市役所に相談窓口を設置し雇用対策を進める。
・沖縄ありきで進む米軍再編についても日米両政府に負担軽減を訴える。
・東部海浜開発は、検討委員会を立ち上げ情報公開し市民の将来を見据えて結論を出したい。
稲嶺恵一知事のコメント、
「仲宗根市長の行いを継承、発展させるという政策を掲げた桑江氏が当選できなかったことは誠に残念。市民の審判は、厳粛に受け止める。」
(辺野古の移設は県民の意を反しているといいながら泡瀬干潟の埋め立ては賛成する。どうもこの辺の行動が私の稲嶺知事を信じられないものの一つにあげられるのである。。。)
●沖縄市の今までの概略。
自公が8年押した仲宗根正和市政は結果的に、
・県内ワーストの失業率をたたき出し、
・市街地の閑古鳥化を加速させ、
・度重なる市策の失敗(コリンザ等・・・)を繰り返し、
・市財政を無駄に使い、
沖縄の中心地としての沖縄市をますます衰退させてしまった。
(あの衰退の仕方はもう残念である。としかいいようがない。。。)
今回の市長選は、
市民が、「もう限界」と思い 「取合えず今のままでは駄目だ!」と違うものにすがりたかった結果であり。
当たり前といえば当たり前の結果であった。
しかし、
東門氏にも今までの市長と違って期待にこたえてくれる市長になってくれるか?の疑問は山済みである。
▼仲宗根市長の時より職員数を、9年度までに約50人減らす事を掲げているが、
今回の選挙戦には市職労からも力を貸してもらっており今までどおり癒着の関係のままウヤムヤに終ってしまうかもしれない。
▼現在の市の基金残高総額は約70億円。
今までの状態で行けば数年で破綻をきたす。
東門氏がどれ位の速さでどれ位のインパクトのある行動を起せるかにかかっている。
はじめの一歩が出なければ沖縄市は市長が変わっても今までとまったく変らないと思って良いだろう。。。。
▼東部海浜開発事業についてもあいまいな立場である。
(これについては今後もどういう行動を取るのかに注目したい)
沖縄市長選で東門美津子氏が当選したことに、
政府内は、
「両候補の知名度の差を考えれば予想通り沖縄の基地問題への対応に大きな変化はない」とコメント。
(11月の知事選へ影響がないようにやっぱこういうだろうな~と言う発言であった)
安倍晋三官房長官は、
「結果は残念だが、政府としては基地問題で引き続き地元負担の軽減に取り組んでいきたい」とのコメント。
(やっぱこういうだろうな~)
防衛庁幹部は、
「知名度があったから単に勝っただけ」との認識を強調。
関係省庁は、
「東門氏は官(政府)側の話も良く分かっている。東部海浜開発事業を含め、今後よく話し合って今までどおりやっていくだけ」との意見。
(本当の所はどうなんでしょうね~?)
また、
東門氏が勝ったという事は米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部移設に県民が反発だということだとの報道について。
防衛庁幹部は、
「直接の争点ではない。在日米軍再編に対する民意とはとらえていない。関係ない」とコメントした。
(もっと圧倒的な勝利であれば・・・)
これからの沖縄市に注目したい。
何かが沖縄にあって変るかも・・・。
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