GWを終えて・・・
GWを終えて古宇利島の海人の人と話しをする事が出来た。
その中で見聞きしたり思ったことを
風化させないように残して行きたいと思ふ。。。。
まっさきにその人が言った言葉。
「魚や貝がまったくいなくなったよ。何も取れなくなったよ」
(その言葉を聴いて、私には
「だから言ったでしょ!なのにアンタが橋欲しいって言ったんだから自業自得だよ!しかたないじゃないか!!」
とはとても言えなかった。
たとえ言ったとしてもそれはもう取り返しは付かない事なのだから・・・。
)
古宇利島は沖縄本島にあって、自然の残る。伝統の残る。荒らされていないいい島であった。
そして、
島民の要望によって 2005年2月 に「古宇利大橋」 が開通した。
それから一年とちょっと。。。。
そこには、雑誌にのっている
綺麗なしま。
綺麗なビーチ。
を目指して多くの観光客が海洋博のついでに車で訪れ。(訪れといっても殆どが素通りだが・・・)
沖縄の日常生活にはもう残ってない自然を求め沖縄人が休日には大挙して訪れ。
色々な初の経験をした後の古宇利島があった。
そして今年のGWを終えた今、
今まで橋がかかった幾多の島の住民から聞いた言葉がここ古宇利島からも聞こえだしてきていた。
(素朴な人が住む不便な島「古宇利島」。それが古宇利島の良さであった。
それだけに橋でつながった際、外界の侵略から島の財産を守る術もないのである。)
こんなはずではなかったのだ。。。
ゴミが多く島が汚れた。。。
不法投棄が増えた。。。
深夜徘徊する改造車が増えた。。。
静かな夜が無くなった。。。
物騒になった。。。
海の生物がいなくなった。。。
これが我々が求めた生活の向上だったのだろうか。。。いや違う。。。
こんなナゲキの声が聞こえた。
逆によかったという声は・・・
古宇利島の民宿。
古宇利島に出来た販売所。
古宇利島で観光客相手に商売をしだした人。
古宇利島に住む遊び盛りの人。
からは聞こえる。
私の知り合いに釣り人がいるが
その人は古宇利島大橋が完成したときは会社を休んで連日釣りに行っていた。
(アングラーにとっては大物が連れる場所が開放され、自分が釣らなきゃ誰かにつられちゃうのだから自分が早くに釣りあげてしまいたいのだ。)
そして、数ヶ月も経てば他の山原のポイントと対して変らない魚影になったので、頻繁にはいかなくなったのである。
これは釣り人の話だが。
沖縄には他にも
貝を採るのが好きな人。
海草を取るのが好きな人。
タコを取るのが好きな人。
ウニを取るのが好きな人。
ボートをもってつりをする人。
ビーチパーティが好きな人。
・・・。
色んな自然遊びをする人が沖縄には居る。
その人たちはここ数年で沖縄本島の自然を食い尽くしてきた。
(今の沖縄本島の海には沖縄の自然遊びをする人を処理できる豊かさはない)
そんなプロフェッショナルな人たちが大挙して古宇利島の綺麗な残された自然を求めて訪れたら。。。
・・・。
結果は見えていた。
(バイオハザードなみの状況である)
(しかし、今の古宇利島はまだ沖縄でも有数に綺麗な島・ビーチである。)
(また、神聖な場所であるのでくれぐれも尊敬の念をもって訪れて下さい)
伝えたい事は、「失ったものも多かった」という言葉をよく耳にする。という事実である。
(後悔しないように熟慮に熟慮を重ねた結果だと思いたかったが・・・)
また、時間を見つけて思いの移り変わりを聞きに古宇利島の海人に会いに行ってみたいと思ふ。
ここには、橋が出来てどうだったのか?が現在進行形で起っている。
今年の沖縄の新聞には
「GWの訪問者のごみ問題に困った古宇利島」を取り上げた記事が載っていた。
**** 2006/6/18 追記 ***********
そして、
宮古島では【伊良部架橋】を作る事が正式決定し工事が始まっている。。。。
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