オニヒトデ駆除ロボット

うみうさぎ

2008年11月23日 04:31

沖縄の北部に出来た「沖縄に世界最高峰の設備をそろえた学校を作り沖縄からすばらしい学生を送り出していこう」という学校。

国立 沖縄高専

と 九州工業大学 と 東海大学 の研究チームが進めている研究に

 「オニヒトデ駆除ロボットの開発」

がある。

ちょっとどんなものか見てみましょう!^^

。。。う~~~~~んっ。。。


確かに・・・。
確かに沖縄では 地球温暖化の水温上昇に伴う珊瑚の白化と同じくらい問題になっている、オニヒトデの異常発生による珊瑚の食い荒らしが非常に深刻な問題になっている。

だが、
ロボットの出来上がりをみてちょっと私は うーーーん と思ってしまった。


一生懸命研究してるこの子達はオニヒトデという生き物を知っているのであろうか?
海にもぐってオニヒトデを見たり生態を研究したりしたことが有るのだろうか?
だれか有識者がちゃんとアドバイスしているのであろうか?



確かに発想はいいんだけど・・・!
(沖縄の自然を壊すものを退治したい!というコンセプトはいいんだがっ)

もったいない。

この労力とお金をいい方向にもっていけば、本当に実用化できるロボットが出来たかもしれないのになぁ。。。


ここまで作りこんで、
誰も「本当に使えるのか?」を疑問に思う人があの研究チームのそばに居ないのが不思議です。

今までに幾ら研究費がつぎ込まれたのであろう。。。?


因みに、私うみうさぎはあるダイビング団体のダイビング資格を持っています。(しかもインストラクターの資格)

そしてお客さんを連れて海にも行っています。


その私のこの機械をみた感想は

 「無理だろう」

でした。
残念ながら。



オニヒトデの特徴として

・夜行性であり昼間は岩の奥や珊瑚の裏に隠れて見つけるのは難しく更に珊瑚を壊さずに引っ張り出すのも熟練した技がいる。
・吸盤力が強く。珊瑚から剥がすのに結構な力がいる。
・結構逃げる移動が早い。



作ったロボットの特徴として

・縦80 横50 高さ20
・数箇所間接をもった1mのアームが一本。
・プロペラ式推進器四つで姿勢を保つ
三本の細い棒でオニヒトデを捕まえ移動して海底に設置したかごなどに集めるらしい。



私の今までのオニヒトデ駆除の経験から、海の中で珊瑚の上にホバリングしながらオニヒトデをとる事はほぼ無理。
また狭い場所からかき出すのは引っかき棒などの細いもので相手に合わせた取り方をしないと無理。
引っ付いているので取り出すのに結構の力がいります。
もたもたしているとどんどん奥の取れないほうに逃げていきます。

せっかくオニヒトデ被害にあっている地域(沖縄の)の学生が参加しているのだからその知識を生かしてアドバイスできていればよかったのになぁ・・・。ちょっとコレを見る限り「もったいない!」って感じを受けました。

海に生きる者としては 「オニヒトデを駆除してくれるロボット」は本当に出来てほしいものの一つなんですが、勿体無い
(私(うみうさぎ)に聞いてくれればオニヒトデの生態をアドバイスできたのに。。。)


因みに、オニヒトデの針の毒は猛毒です。本当に気をつけてください!!呼吸困難に陥り死に至ります。
沖縄高専:
高等専門学校(高専)は中学卒業者を5年間の一貫教育によって、幅広い教養と高度な専門知識を身に付けた技術者に育てるための高等教育機関です。
高専卒業生の就職率は例年高く、昨年度は100%でした。産業界から創造性あふれる即戦力の技術者として高く評価されているからです。
高専を卒業して専攻科や大学の3年次に進学することが可能です。
高専の専攻科を修了すると大学院に進学することも可能で、高専出身で博士号を取得した技術者もいます。

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