「計画見直し」の問題じゃないんだってばぁ
前原沖縄相が
「沖縄市の計画見直し見守る」と表明し、実質的な泡瀬干潟の工事
中断を明言したのはいいが、
(※「中断」ってのがキーです。「中止」じゃないですからねっ)
・・・がっ。
沖縄に生息するうみうさぎ的には
「ちがうんだよぅー」と声を大にして言いたい。
今の経済で
これまで泡瀬干潟の埋立てに費やした税金+これから投入する税金を回収出来るものなんてあり得ない。(沖縄の公金を使った公共事業で採算が取れているものがあると思っていますか?「とまりん」「自由貿易特区」「宜野座コールセンター」「IT津梁パーク」しかり・・・)
しかし、未来は誰にも解らないので
計画だけはいくらでも作る事はできる。(例えそれが絵に書いた餅であったとしても)
それで県と沖縄市は
再度開発(=珊瑚の埋め立て)を進めるだろう。
そして、また同じ
沖縄県民の身を呈した阻止が始まる。
だって本当の問題は
「日本有数の泡瀬干潟を埋立ててる。沖縄の環境の基礎を作っている泡瀬干潟を埋立てている。Co2を吸う珊瑚や海草を殺している」
って問題なのですから、
【計画が・・・】とかの問題ではないのです。
【沖縄はこれ以上自然を失ったら死んでしまう】のです。
たとえ一時的に工事関係者が潤ったとしても、その影でダイビング産業が廃れ・漁民が苦しみ・沖縄県民が県産の安全な「いまいゆ」を食べれなくなる。と言う数百倍の見えない包括的損害が待っているのです。
(この前の判定で
「県と沖縄市への泡瀬干潟の原状回復を命ず」という文が出なかったのが痛いです)
沖縄の事を良く知り海をしり珊瑚をしり経済をしる私の予測は
「あのままでは泡瀬干潟は今までどおり死に向かって少しずつ歩み続けます」
そして、
「死んで使えない海なら開発して人工ビーチにした方がいい」
という人がふえ。
「臭い海は埋めちゃえ」(臭い原因はヘドロです)
という人がふえる。
です。
現状のままでは今まで同様泡瀬干潟に未来はないであろう。
今後の泡瀬干潟の進捗を注目して見守りたい
***ニュース纏め************
泡瀬の埋め立て(1区)は実質中断へ (前原沖縄相表明「市の計画見直し見守る」)
沖縄県沖縄市が公金差し止め訴訟の判決を受け、土地利用計画を見直している泡瀬埋め立て事業について、前原誠司沖縄担当相は27日午前の定例会見で、「当面、事業にかかわる事業は中断し、市の計画見直しを見守りたい」と述べた。
2009/11/13に予定していた2009年度事業の入札公告を取りやめる方針を発表。
尚、現在進められている埋め立て(名目は護岸の補強工事)は中止ではなく今月29日まで続ける。
前原沖縄相は就任直後から「1区中断2区中止」の方針を明らかにしてきたが、今回明確に1区事業の中断を表明した。これは沖縄市と県が公金差し止め訴訟の上告を断念し、土地利用計画の見直し作業にあたることを表明したこと受けての発表である。
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